浩二監督大バクチ!台湾戦は1番・角中

 「WBC・2次ラウンド1組、日本‐台湾」(8日、東京ド)

 WBC日本代表・山本浩二監督(66)が7日、またもや打順の大幅刷新を決断した。2次ラウンド初戦となる8日の台湾戦(東京ドーム)で、不振の長野をスタメンから外し、1番に角中、2番に井端を起用する方針。貧打解消へ、新オーダーで台湾のエース・王建民に挑む。

 なりふり構っていられない。山本監督が大きく動いた。オーダーについて「まだ正式には決まっていない。状態のいい選手を起用したい」と具体的には明かさなかったが、1番に角中、2番に井端を指名したもよう。貧打解消、そして難敵の王建民攻略へ、巨人主体の打線をついに崩した。

 長野についてはこれまで「外せない」と不動のレギュラーに指名してきた。6日のキューバ戦では1番に戻す“ショック療法”で不振脱出を願ったが、4打数1安打2三振。強敵との対戦が続く第2ラウンドでは、これ以上、待ち続けるわけにはいかなかった。

 東京ドームで行われた全体練習。シートノックで二塁に井端が、外野では糸井が中堅に就き、角中が右翼を守った。前夜の試合後、首脳陣ミーティングでは台湾戦で本多を1番に起用する構想もあった。だが、本多は大会前の実戦も含めて、わずか3打席しか立っていない。いきなりの1番抜てきを不安視する声が上がり、角中の起用が決まった。

 角中起用の狙いを立浪打撃コーチが明かす。王建民の武器は、配球の8割近くを占める高速シンカー。このクセ球について、立浪コーチは「左の方が圧倒的に打っている。センター方向にいかに打つかにかかっている。1、2番の出塁がカギになる」。王が6回無失点と好投したオーストラリア戦を含め、左打者有利のデータを導き出したという。

 “弱点”も積極的につく。193センチの王はセットポジションでの投球にスキがあると分析しており「ある程度、走れるという計算がある。塁に出たら当然、いきたい」と梨田野手総合コーチ。足技でかき回し、1点をもぎ取りにいく方針だ。

 2敗する前に2勝すれば、最低目標の決勝ラウンドが決まる。大幅なメンバー変更が吉と出るか、凶と出るのか。山本監督は「単打でもつなぎたい。昨日までは昨日。新たな気持ち」と、言葉に力を込めた。

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