広島・持丸 連敗止めた 沢村賞・伊藤から価値ある2点適時二塁打 道産子パワーさく裂「やっとこの場所に立ててうれしい」

1回、2点適時二塁打を放ち拳を握る持丸(撮影・北村雅宏)
1回、2点適時二塁打を放つ持丸
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 「広島3-1日本ハム」(3日、マツダスタジアム)

 広島の持丸泰輝捕手(24)が2点適時二塁打を放ち、チームの交流戦初勝利に貢献した。1点を奪って迎えた初回2死一、二塁。伊藤の直球を完璧に捉え、右中間を破った。1イニング複数得点を挙げるのは、交流戦初。価値ある一打だ。北海道出身の若鯉。公式戦で日本ハムと対戦するのは、この日が初めてだった。チームの連敗は6でストップ。道産子パワーさく裂で、チームに笑顔をもたらした。

 誇らしそうに右手を突き上げた。初回に訪れた得点機。3点目をもたらしたのは、持丸のバットだ。1イニング複数得点は、交流戦7試合目で初めて。床田に勇気を与え、チームに流れをもたらす貴重な2点適時二塁打だ。

 「1点で終わらず、2点を取れたのは、すごく大きかった。打てて良かった」

 坂倉が先制打を放ち、2死一、二塁で出番が来た。カント3-1から148キロの直球を完璧にはじき返し、右中間を真っ二つに破った。

 伊藤は昨季の沢村賞投手で、前回5月26日の阪神戦では、13奪三振で完封勝利を手にしていた。「ミーティングで、強い真っすぐを振っていこうと話していた。四球を狙いにいかず、積極的にいきました」。球界を代表するエースを攻略した打撃は、大きな自信になった。

 新井監督は「2アウトからサク(坂倉)がよく打ってくれたと思います。その後のモチ(持丸)の2点打も大きかった」と目尻を下げた。

 北海道の旭川市出身。日本ハムとの対戦は、24年にある。オープン戦3連戦で3試合とも出場。第3戦はスタメンマスクをかぶり3打数無安打だった。公式戦は、この日が初めてで、燃えるものがあった。

 地元球団は持丸少年にとって、まぶしかった。当時の憧れの選手を、持丸は「稲葉(篤紀)さん」と即答した。「小さい頃から見ていた球団でもあったので。多少なりとも意識していた部分はあります」。地元への“恩返し”となる一打でもあった。

 守備では、床田を6回1失点に導き、遠藤、ハーン、森浦を好リードして日本ハム打線を封じ込めた。「たくさん練習して、次に生かしたい」。床田のワンバウンドした変化球をそらした場面を反省し、手綱を締めた。

 チームは交流戦7試合目で初勝利し、連敗を6で止めた。中盤戦に突入したパ球団との戦い。この白星で、一気に流れを変える。

 マツダスタジアムで、初めてお立ち台に上がった。「やっと、この場所に立ててうれしい」と初々しく、声を弾ませた。続けて「責任を持って、勝てる試合をつくっていきたい」と力を込めた。伊藤を攻略し、もぎ取った価値ある白星。持丸が、ここからチームをさらなる高みへと導いていく。

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