広島・高 雨に泣いたプロ初黒星 中断挟みながら六回途中1失点 言い訳なし「いい経験になった」
「広島0(降雨コールド)1DeNA」(4日、マツダスタジアム)
若き左腕の奮闘は、降り続いた雨にかき消された。広島・高太一投手は6回途中までわずか1失点と堂々の投球も天候に翻弄(ほんろう)され、プロ初黒星。それでも「内容が悪い。(相手先発の)平良さんはしっかり投げ切れていたので、投手力の差が出たなと思います」と言い訳はしなかった。
台風の接近により、試合前から大粒の雨がグラウンドに打ちつけていた。そんな悪条件の中でも、「指先に(滑り止めの)ロジンをつけたりとか最低限のことはやっていた」と二回までは打者6人で片付ける完璧な投球を披露した。
明暗を分けたのは三回だった。先頭・知野への四球から2死一、二塁としたところで雨脚が強まり、52分間の中断。試合再開直後、桑原に浮いたチェンジアップを左前に運ばれ、決勝点を献上した。「中断明けの一番大事なところで甘く入ってしまった」と反省。自己ワーストの4四球と制球にも苦しみ、「攻撃にリズムをつくれない投球だったのかなと思います」と唇をかんだ。
六回途中で降雨コールドとなったことでプロ初完投が記録されるも、自身の連勝は3でストップ。新井監督は「中断して難しいところはあったけど、よく投げてくれた」と左腕を責めることはなかった。
「雨の中で投げたことは、いい経験になった。次は同じことをしないようにしっかり対策をしていい投球をしたい」と高。苦い経験を今後のプロ生活に生かしていく。





