広島・末包 東粉砕の一撃!8・6特別な日に4位再浮上 「僕だけじゃなく、打線として機能」モンテロV2ランも呼んだ

 5回、9号2ランを放つ末包
 4回、勝ち越し2ランを放ちナインに迎えられるモンテロ(撮影・金田祐二)
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 「DeNA5-8広島」(6日、横浜スタジアム)

 広島にとって大切な日に勝利を収めた。原爆が広島に投下されてから80年-。節目の8・6でカープナインが奮起した。8得点を挙げた中、末包昇大外野手(29)が9号2ランを含む猛打賞の活躍で打線をけん引。リーグトップ10勝の相手先発・東から今季3本塁打目のアーチをかけ、チームを4位再浮上へと導いた。

 野球が平和にできる幸せを胸に抱きながら末包はバットを思い切り振り抜いた。高々と舞い上がった白球は左中間席最上段へ飛び込む9号2ラン。打撃戦で貴重な打点をたたき出し、「昨日から少し乱打戦という雰囲気があったので、たくさん点を取らないといけないと思っていた。そういう意味でも(本塁打の)2点はよかった」と充実感たっぷりに汗を拭った。

 4-2で迎えた五回に特大の本塁打は生まれた。2死二塁で打席に立つと、相手先発・東が投じた初球のチェンジアップをフルスイング。「打った瞬間『いったかな』と思った」。納得の手応えを感じながら、ゆっくりとダイヤモンドを一周し、「久しぶりに気持ちいいホームランが打てました」と笑顔を見せた。

 初回の1打席目でもチェンジアップを捉える左前打で次打者・坂倉の先制2点適時二塁打を演出。四回先頭では追い込まれてから右前打を放ち、モンテロの勝ち越し2ランで生還を果たした。今季6度目の猛打賞となる3安打は全てが得点に結びついた。4番らしい仕事を見せ、「僕だけじゃなく、打線として機能している。やっぱり打線になったら強いのかな」とチーム全体の攻撃力向上を感じ取る。

 これで東からは4月5日、同25日に続いて今季3本塁打目。対戦成績も今季14打数7安打で・500にまで上昇した。頼もしい数字が並ぶ中、「タイミングがしっかり取れているのかな。どの球種にもスイングを仕掛けていけている」と好相性の要因を語った。

 この日は広島に原爆が投下されて80年という特別の日。本拠地・マツダスタジアムでは平和の象徴である鳩をモチーフにしたプロジェクションマッピングがスタンドに投影され、平和への願いを発信された。

 復興のシンボルとして誕生したカープに入団して4年目の末包も「カープに入っている以上、広島という街は特別な街。そういう日に活躍できて勝つことができたのはうれしい」とうなずいた。 これでチームは7月18日以来の4位に浮上。「平和な世の中で野球ができることは当たり前じゃない」とかみしめる4番が広島をさらに上へと押し上げる。

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