広島反撃の8月へ 中村奨成が1軍昇格 新井監督「またいいものを期待」ケガから早期復帰を歓迎

 帰ってくるぞ!広島の新井貴浩監督(48)は4日、5日・DeNA戦(横浜)から中村奨成外野手を1軍に昇格させることを明言した。7月16日の同戦(マツダ)で右肩を負傷して離脱するも、すでに実戦に復帰して快音を響かせている。今季はここまでキャリアハイのシーズンを送る26歳が、チームの起爆剤となる。

 上位進出を狙う赤ヘル軍団に心強い戦力が戻ってくる。新井監督は5日・DeNA戦から、中村奨を1軍に昇格させることを明言。「問題ないということなので、(1軍に)上がります。本人も悔しかったと思う。バッティングも調子良くて。けれど思ったより軽度というか、早く帰ってこられる。またいいものを期待しています」と早期復帰を歓迎した。

 中村奨は7月16日・DeNA戦(マツダ)の四回に右翼守備でダイビングキャッチを試みた際に右肩を負傷し、そのまま交代。同17日に「右肩肩鎖関節損傷」と診断され、出場選手登録を抹消された。大野練習場でリハビリを開始し、マシン打撃を再開した際には「100%のパフォーマンスが出せるように準備したい」と意気込んでいた。

 8月1日のウエスタン・ソフトバンク戦(由宇)で実戦復帰すると、3試合で8打数3安打を記録。守備も問題なくこなし、けがから約3週間での復帰が決まった。

 今季は1軍で自己最多の58試合に出場し、打率・261。ともにシーズン自己最多となる4本塁打、14打点をマークし、覚醒の気配を漂わせている。チームは8月を9カードぶりの勝ち越しでスタート。「1試合でも多くチームの力になりたい」と話していた中村奨が、反撃への旗振り役となる。

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