広島の新外国人、サンドロ・ファビアン外野手（２６）＝前レンジャーズ傘下、エレフリス・モンテロ内野手（２６）＝前ロッキーズ、ジョハン・ドミンゲス投手（２９）＝前ホワイトソックス傘下＝が２４日、広島市内のマツダスタジアムで入団会見を行った。

　ユニホームに袖を通すと、自然と胸が躍った。ドミンゲスは約１０年前、ドミニカ共和国にある球団の下部組織「カープアカデミー」に所属。「日本のプロ野球チームと契約することが夢だった」と笑顔を見せた。

　身長１９３センチの長身右腕はアニメ「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」のファン。伝説の海賊王が残した「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を巡り、主人公のルフィ率いる海賊「麦わらの一味」が冒険に繰り出す物語だ。

　好きな登場人物はルフィの仲間・ゾロ。ルフィが信頼する剣士で、仲間のために力を注ぐキャラクターだ。「しっかり仕事をするところが好き。ゾロのように強く仕事をしていきたい」と姿を重ね、与えられた場面でチームの期待に応えることに意気込んだ。

　昨季はホワイトソックス傘下３Ａで２７試合に登板し、そのうち２２試合が先発。７勝５敗、防御率４．４３だった。メジャー経験こそないが、最速は１５７キロでチェンジアップやスライダーなど多彩な球種を操る。先発、中継ぎの両方をこなせる新助っ人が“広島のゾロ”として存在感を示す。

　◇ジョハン・ドミンゲス（Ｊｏｈａｎ　Ｄｏｍｉｎｇｕｅｚ）１９９６年１月１８日生まれ、２９歳。ドミニカ共和国出身。１９３センチ、８６キロ。右投げ右打ち。投手。２０１６年５月にブルワーズとマイナー契約。１８年８月にホワイトソックスへ移籍。２４年はホワイトソックス傘下３Ａで、２７試合で７勝５敗、防御率４・４３。メジャー出場なし。マイナー通算１３７試合で２７勝３２敗、防御率３・７８。