【安仁屋宗八氏の眼】広島に巨人戦3連勝の勢い「またあるかもしれない」 末包は「魅力の詰まった選手」

 「広島6-2阪神」(21日、マツダスタジアム)

 広島が今季最長タイ4連勝、首位・阪神に0・5ゲーム差に迫った。2点リードの三回に末包昇大外野手(27)が2試合連続2号3ラン。先発・床田寛樹投手(29)は7回1/3を6安打2失点(自責点1)でリーグトップタイの5勝目を挙げた。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「巨人戦3連勝の勢いは消えてない」という。

  ◇  ◇

 末包のホームランでチームが完全に乗ったね。なにせ3ランだから。好投手の村上を相手にこういう試合展開になるとは思わなかったが、今は打線全体が上がってきている感じだ。カープは投手がいいだけに、打てば勝てるということ。

 中でも一番当たっているのがこの末包。1軍昇格後に、いきなり打てたことが良かったんだろうね。彼と話をしていると自信がついてきていることがよく分かる。打席に入るのが楽しいようだ。パワーがあって初球から積極的に振っていくタイプだが、選球眼がよく四球も選べる。魅力の詰まった選手ですよ。

 先発した床田は立ち上がりにやや不安が残ったね。初回、ストレートの四球で歩かせた近本にはその後、2安打されたように相性が悪く投げにくそうだった。しかし、無死一塁から中野のセンターへ抜けそうな打球に矢野が飛びつき、二塁で封殺したプレーは大きかった。あれが抜けていれば、どうなっていたか。

 阪神との首位攻防戦。この初戦を見る限り、巨人戦3連勝の勢いは消えてないね。またあるかもしれないよ。

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