黒原拓未3回0封 カープ開幕ローテへ前進 11人中9人に初球ストライク「もっとアピール」
「練習試合、広島4-0ロッテ」(17日、コザしんきんスタジアム)
自らを鼓舞しながらも、落ち着きある雰囲気で好発進を決めた。対外試合初戦の先発を託された広島の黒原拓未投手(24)が、3回2安打無失点。「1発目の試合だし、もっとアピールしてポジションを勝ち取らないといけない立場。いいスタートが切れるように気合を入れて臨んだ」。存在感を発揮して、開幕ローテ入りに前進した。
初回、二回と安打を許しながら後続を寸断すると、見せ場は三回に訪れた。先頭の和田をカットボールで空振り三振。続く藤原を中飛に仕留めると、藤岡もカットボールで空振り三振に斬った。「感覚的にも良かったので、継続していきたい」と手応えを口にし、さらなる向上を図っていく。
新たに取り入れたワインドアップでテンポ良く腕を振り、打者11人のうち実に9人に対して初球ストライク。「投手有利のカウントで進めていけるように、ゾーンの中に入れていこうと意識した」。最速は145キロで、カーブやチェンジアップなども織り交ぜた。
昨季は1軍で5試合に登板するも0勝1敗。その一方、2軍では6勝1敗、防御率2・58と結果を残してきた。新井監督は「去年より今年の方がマウンド上で自信があるように見える」と確かな成長を感じ取っている。
今後はイニングを伸ばす予定。「きょう1日良くてもダメ。シーズンを通していい投球ができるように毎日練習して準備していきたい」と黒原。3年目のブレークへ、21年度のドラ1左腕が最後まで競争に勝ち残る。





