カープ黒田アドバイザー 高卒2年目の斉藤に太鼓判 「1軍近づいている」 金言授けて飛躍を後押し

 斉藤の投球に熱視線を送る黒田球団アドバイザー(撮影・市尻達拡)
 行列の先頭でファンにサインする黒田球団アドバイザー
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 「広島春季キャンプ」(12日、日南)

 広島の黒田博樹球団アドバイザー(49)が12日、日南キャンプでの指導を終えた。球場に連日足を運び、熱のこもった指導を行った中で、ともに高卒2年目の斉藤優汰投手(19)と日高暖己投手(19)の将来性を絶賛。斉藤に関しては「ある程度、1軍に近づいてきている」と話し、今後の飛躍に太鼓判を押した。

 多くの視線がグラウンドでのシート打撃に注がれていた中、レジェンドの姿は右翼後方にある屋内ブルペンにあった。駆け足でブルペンに移動してきた黒田氏の視線の先には斉藤と日高の姿が。今キャンプで多くの時間を割き、助言してきた高卒2年目コンビに指導最終日も身ぶり手ぶりで自身の思いを伝えた。

 昨年から2年連続の春季キャンプでの指導。今年は初日の1日から投手陣に目を光らせた。「オフの間にしっかり準備して、この春のキャンプに覚悟を決めて入ってきた、そういう感じを受けた」。選手たちの姿勢を受け止め、当初の予定から指導期間を延長。「今まであまり時間の取れなかった選手にも時間をゆっくりとって、指導ができた。それが良かったと思う」と振り返った。

 特に斉藤には多くの金言を授けた。時には1時間近くブルペンで話し込み、この日も軸足の使い方に関して、投球フォームの映像を見ながら助言。「持っているポテンシャルは非常に高く、吸収力も高い。ある程度1軍に近づいてきていると思うし、球自体も非常に力がある」と才能開花へ太鼓判を押した。

 さらにオリックスから人的補償で加入した日高についても「体力的にはまだ少し時間がかかるかなと思うが、伸びしろは非常にある」と期待。斉藤と日高の2人はともに体力面の向上に励む中、黒田氏は今キャンプ序盤に投げ込みの重要性を説いた。その教えを受け、すぐさま投げ込み量を増やした姿に「彼ら2人も向上心が高くて、教えがいがあるというか。僕にとってもすごくやりやすい感じがした」と目を細めた。

 レジェンドから情熱を注がれた斉藤は15日からの沖縄キャンプメンバー入りも果たし、「本当にいろんなことを教えてもらって、すごい身になった」と感謝。新井監督も「見える部分だけじゃなしに見えない部分でもすごく精力的にやっていただいた。ありがとうございます」と頭を下げた。

 黒田氏はシーズンに入っても球団アドバイザーとして指導を続けていく予定。「楽しみなピッチャーがたくさんいる。どういうピッチャーが開幕を1軍で迎えて1年間、パフォーマンスを見せてくれるのか楽しみ」。これからも金の卵たちを一歩引いたところから見守り、飛躍を後押しする。

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