現役ドラフト移籍 内間に広島ファン大拍手 4人斬り2K&変幻フォームで打者惑わす 中継ぎ一本で勝負
「広島紅白戦、白組3-2紅組」(10日、天福球場)
現役ドラフトで楽天から広島に移籍した内間拓馬投手(25)が10日、紅白戦で圧巻のカープ実戦デビューを飾った。紅組の3番手でマウンドに上がると、打者4人をシャットアウト。三振も2つ奪い、降板する際には観客から大きな拍手が送られた。新井監督に今季は中継ぎとして勝負したいと志願していた右腕。勝ちパターン入りを目指す新戦力が、早くもアピールに成功した。
カープでの実戦デビュー登板は圧巻の投球だった。4アウト制で行われた紅白戦で打者4人をぴしゃり。さっそうとマウンドを降りた内間は「ゼロで抑えることは一番良いこと。少しは自信になりました」と汗を拭った。
五回に紅組の3番手としてマウンドに上がった。先頭は8日のシート打撃で強烈な遊直を浴びた田村を「初見でパチンと打たれたので、やり返そうじゃないですけど、三振を取りたいなと思って」と狙い通りフォークで三振を奪う。その後も最速149キロを記録した直球を軸に、少ない球数でテンポよく抑え込んだ。
力強い直球が武器の一方で、器用な一面も見せた。中村健の打席ではクイックで投球。タイミングをずらし、ファウルを打たせた。「打者を見ながらやっている。フォームの中で出来る限りのことはやっている」と変幻自在なフォームで打者を惑わせていく。
今オフ、現役ドラフトで楽天から移籍してきたプロ3年目の右腕。昨季は先発にも挑戦していたが、新井監督と話し合い中継ぎ一本で勝負すると決めた。「どういった場面で自分がチームのためになれるか、と考えた上での決断だった」と胸の内を明かした。
指揮官も右腕の好投に「どんどん打者に向かっていっている。良い投球だった」と高評価。持ち味を存分に発揮し、勝ちパターンの一角をつかみにいく。





