広島・新井監督「もう負けたら終わりなので逆に楽しみ」敗退ピンチで奮い立つ

 9回、外野の守備位置を指示する新井監督(撮影・田中太一)
 9回、木浪にサヨナラ打を浴びた栗林(撮影・中田匡峻)
 7回を投げ終え、新井監督(左)のねぎらいを受ける大瀬良(撮影・高部洋祐)
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第2戦、阪神タイガース2-1広島東洋カープ」(19日、甲子園球場)

 広島は球団史上初となるCSでのサヨナラ負けを喫した。

 同点の九回2死満塁から栗林が木浪にサヨナラ打を打たれ連敗。

 新井貴浩監督は「しようがない。最後の九回は栗林でそういうときもある。うちはもう納得です」と素直に敗戦を認めた。

 先発の大瀬良は7回1失点(自責0)と素晴らしい投球で期待に応えた。

 「これが大瀬良大地だっていうね。投球をみせてくれたと思います。本当に素晴らしい投球だった」

 打線は先制したものの追加点を奪えなかった。

 「結果的に1点かな。でもヒットは出ているし、捉えた当たりをしてもそれが正面にいったというのがすごく多かった。これは勝負の運、そういうところだと思う。みんな捉えていたと思うし、何回もね。(西川)龍馬にしても、スエ(末包)にしても、ドウ(堂林)にしても、野間にしても、捉えたのが正面を突いたと。きょうはそういう日だったと思います」

 1点リードの二回の守備では1死一塁からノイジーの右前打を末包が後逸して同点にされた。

 「あれは何とか走者を三塁に行かせたくないという、そのスエの気持ちは買います。ですけど、よく大地があそこを(1点で)抑えたと思いますよ。味方のミスをカバーする素晴らしい投球だったと思います」

 七回無死一塁で末包にバントもなく代打もなくいかせた。

 「もちろん。行ってこいという。そういうことです。バント?考えなかった。スエに行ってこい。それだけ」

 短期決戦は1つのミスが敗戦につながる。

 「そうやね。それも含めてだと思う。きょうはみんな結果的に最後ああいう形になったけど、みんなよくやったと思いますよ、はい」

 連敗であとがない状況になった。全勝するしかない。

 「まずは明日。全勝というより、明日ね、もう後がないわけですからね。楽しみじゃないですか。逆にどういう姿でプレーをしてくれるのか。もう負けたら終わりなので逆に楽しみです」

 第3戦は床田を先発に立て勝利を目指す。

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