広島・大瀬良 新井監督の指示で19日・阪神戦を回避していた 中10日で万全「流れをより良い形に」

 広島の大瀬良大地投手(31)が22日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、チームを再び上昇気流に乗せると意気込んだ。23日の中日戦に先発する右腕は、前回12日の巨人戦後に右肘に炎症があったため、中10日での登板となる。2週間の長期ロードを終えて本拠地で再スタートを切る一戦で、エースが存在感を示す。

 額に汗をにじませながら大瀬良がキャッチボールをした。登板回避の原因となった右肘を気にするそぶりはなし。投球は力強い軌道を描いた。万全の準備を整えた右腕が、23日の中日戦に向かう。

 「(登板間隔が)延びてしまいましたけど、やることは変わらない。しっかり勝てるように頑張りたい」

 12日の巨人戦後、当初は中6日で19日・阪神戦に先発する予定だったが、右肘に炎症があったため登板を回避した。

 新井監督は18日のDeNA戦前に「少し(右)肘に痛みがある状態で投げていた。骨棘(こっきょく)が原因で少し炎症がある。靱帯(じんたい)とか、そういうシリアスな場所ではない」と説明。右腕は阪神戦先発に「絶対行きたい」と直訴したが、指揮官が「もう少し(期間を)空けなさい」と促したことも明かした。

 中10日を空けての登板。大瀬良は「しっかり戦えるような準備をここまでして、またマウンドに立った時は良いパフォーマンスが出せるように」と言って、前を向いた。

 ここ1カ月間で登板は2度。チーム方針により積極的休養をとった後の4月26日の中日戦では、左太もも裏を痛め4回3失点で降板。翌日に出場選手登録を抹消されたこともあった。「痛い、かゆいは僕だけじゃなく、みんなが持っている」。投手陣の大黒柱。チームを離れる悔しさや責任を誰よりも痛感している。

 G7広島サミットのため、本拠地での試合は5日・阪神戦以来。チームは2週間の長期ロードを7勝5敗。それまで鬼門だった敵地での戦いを勝ち越して広島に戻って来た。順位こそ4位ながら、勝率は5割だ。

 「何とか勝ち越して帰って来てくれたので、その流れをより良い形に持っていきたい」

 23日からホームでの中日、ヤクルト戦は、交流戦前最後の6連戦になる。チームを再び上昇気流に乗せるためには、大瀬良の活躍が不可欠。強い気持ちを込めて腕を振り抜き、白星をもたらす。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス