カープ栗林「全然問題ない」 侍離脱後初キャッチボール 18日ブルペン投球再開へ

 広島の栗林良吏投手(26)が15日、マツダスタジアムで行われた残留練習に参加し、キャッチボールを再開した。腰の張りを訴え侍ジャパンを離脱。14日からチームに合流していた。軽症と見られ、この日はキャッチボールに加え外野をランニングし、ノックも受けた。16日に病院で検査を受ける予定。順調なら18日にブルペンでの投球練習を再開する見込みだ。

 腰の状態を確かめながら腕を振った栗林の表情が緩んだ。最大50メートルの距離を取ってのキャッチボール。その後、塁間まで距離を縮め、5割程度の力で投げ込んだ。順調な回復ぶりをうかがわせた投球だった。

 「(腰に)硬さや違和感がありますけど、全然問題はないかなと思います。良い方向に進んでいるのかな」

 この日は外野をランニングしノックも受けた。表情は常に明るい。16日に病院で検査を受ける予定で、順調なら18日にブルペン投球を再開する見込みだ。

 9日・中国戦の試合中、登板に向けてストレッチをしているさなか、腰に痛みと違和感を覚えた。志半ばでチームを離れることに悔しさが募った。

 「いろいろな方からメッセージをいただいている。すごく元気が出たと。もう一回頑張ろうと思えた」。選手やファンから届いた励ましの声。強く背中を押され前を向けた。

 自身の代替選手に選ばれたオリックス・山崎颯にはLINEで連絡を取った。「申し訳ない気持ちがすごくいっぱい」。続けて途中合流での調整の難しさもおもんぱかり「本当に頑張ってほしい」と力を込めた。

 侍ジャパンは16日にイタリアとの準々決勝に臨む。「本当に勝ってほしいというのが一番」。世界一奪還を託し、広島から声援を送り続ける。

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