カープ新井新監督 1番打者出てコイ「出塁率も高くて、盗塁もできるのが一番」

 広島・新井貴浩監督(45)が26日、ボートレース宮島のイベントにゲスト出演。来季に向けて、攻撃の中心となる1番打者の出現を望んだ。今季は計8人が1番を務めたが、固定するまでには至らなかった。理想は2016年からの3連覇を支えた、一体感のある攻め方。波状攻撃の核を担う斬り込み隊長の台頭に期待した。

 試合開始早々、ベンチとファンの胸を弾ませる男の出現が待ち遠しい。攻撃の起点を任せられるリードオフマン。新井監督は理想の1番打者について「出塁率も高くて盗塁もできて、というのが一番いい」と語り「まだ発展途上というか、これから成長が楽しみな選手がたくさんいる」とフラットな目線で適性を見定める考えだ。

 今季は開幕戦で西川が1番に座った。だが、打線全体として西川を中軸に据える必要が生じた時期も訪れた。野間、上本、堂林、長野、大盛、宇草、中村健の計8人が1番に入ったが固定はできなかった。現状“空席”となっており、人選はこれからだが、求める形は頭にある。

 現役時代、16年からの3連覇は田中広、菊池涼、丸(現巨人)の「タナキクマル」が中心となった。俊足で盗塁を仕掛けられる1番打者なら「配球的にも、年間を通して絶対に偏りが出てくるから(打席で)待ちやすさはある」と打者目線での利点を口にした。

 加えて、まとまって仕掛けられる上位打線の形成にも言及。「僕が4番を打っている時は丸、広輔、キクが(二塁に)行こう、行こうとしていた。彼らには試合前『きょうの投手、行ける(走れる)か?』と聞いていた。『きょうは厳しいので新井さん、普通に打ってください』とか。そういう連携が取れるチームはいいよね」と振り返る。

 時には2ストライクに追い込まれるまで、二盗を待つ場合もあったという。「打つ方と走る方の両方でプレッシャーをかけていきたい」。投手と打者の1対1の勝負ではなく、波状攻撃となれば相手には脅威。束になって襲いかかる攻撃を描き、その核を担う1番打者の台頭を期待した。

 候補は多い。野間や西川、今季1番での出番がなかった秋山も、西武時代は1番を長く任された。若手の宇草や大盛も候補になる。「まだ全然、何も決めていないしキャンプ、オープン戦を戦っていく中で決めていくと思う。誰でもチャンスがある。どんな選手が成長してくるだろう、というのは楽しみ」。新生カープの代名詞になりうる斬り込み隊長の台頭を、指揮官は心待ちにしている。

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