カープ堂林〝新井兄弟塾〟入門 「まずは軸足」助言生かしてレギュラー奪取へ

新井貴浩監督(奥)と新井良太コーチ(中央)から打撃指導を受ける堂林(撮影・立川洋一郎)
堂林(右)に打撃指導する新井コーチ。奥は新井監督
堂林(左)に打撃指導する新井監督
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 「広島秋季キャンプ」(16日、日南)

 広島・堂林翔太内野手(31)が16日、“新井兄弟塾”での助言を生かし、レギュラー奪取を目指すことを誓った。打撃練習中に新井貴浩監督(45)と新井良太2軍打撃コーチ(39)から同時に直接指導を受け、同コーチからは「自分の体を信じる」ことの重要性を説かれた。新井兄弟の教えで打力向上を図る。

 一塁ベンチ前付近でティー打撃を繰り返す堂林に、スタンド全体の視線が注がれた。新井良コーチがトスを上げるところに新井監督が歩み寄って実演指導。突如開講された“兄弟塾”は数分間だったが、実り多き時間になった。堂林は新井監督から「まずは軸足に乗せてから行け、というシンプルな言葉をいただきました」と内容を明かした。

 今季を通じて「結果どうこうより、自分のスイングがなかなかできていなかった」と、もどかしさが募っていた。新井良コーチは指導内容について「その場で右足に(体重が)乗らずに打ちに行って“へっぴり腰”みたいになっていた。『軸足に体重を感じて、打ちに行こうよ』という話をした」。内容を聞いていた指揮官も同じ意見で、目指していく打撃の方向性を背番号7に伝えた。

 かねて堂林は、テイクバック時にバットが背中側に入る傾向がある。だが新井良コーチは「入ってもいい。顔さえ入らなければ。捻転でパワーを生み出して出力が出る。あれは天性ですから。『もっと体を信じてあげていいんじゃないか』と言いました」と背中を押す。本人も「自分は性格的にすぐ疑ってしまう。頭にいい方向に暗示をかけられるように」とスッキリとした表情で意気込んだ。

 現役時代、新井監督と堂林は師弟関係にあった。指揮官は「彼がいい時、あまりいい状態ではない時を自分の中では把握しているつもり。そのことを少し話した。もちろん頭(スタメン)から出る選手になってもらいたい」とレギュラー奪取に期待した。

 今季は101試合で打率・243、8本塁打、28打点。一方、代打では打率・303、3本塁打、8打点と勝負強さを発揮した。「スタメンで出ると考えてしまうというか。代打の感じでスタメンも行けたら一番いい」と理想を描く。

 一塁、三塁、外野を守れる強みがあるが、ポジションにはこだわらない。14年目の来季へ「出られるところを狙って、準備していけたら」と堂林。“新井兄弟”の教えを習得し、定位置をつかみ取る。

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