カープ末包 守備練習なしで打ちっ放し 丸一日打撃漬け、昼食時間も「20分だけ」

最後にロングティーで打ち込む末包。右は新井監督(撮影・立川洋一郎)
午後、全体練習メニューに加わり打ち込む末包
午前中は全体練習から外れ、ブルペン横でトスバッティングを繰り返す末包
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 「広島秋季キャンプ」(16日、日南)

 手に外野グラブをはめることなく、練習が終わった。広島・末包昇大外野手(26)が第2クール最終日の16日、異例の“打ちっ放し”を行った。

 午前中は全体練習に入らず約1時間半、ブルペンで打撃コーチとティー打撃。午後からは全体のフリー打撃に入った。最後は2班に分かれるロングティーで末包だけ交代せず、ぶっ通しで2セットをやり切った。「最後は“ゾーン”に入っていた」と冗談を交えながら一日を振り返った。

 打ちにいく際、バットを背中側に一度引いて再び引く「二度引き」の悪癖を丸一日かけて矯正した。朝山打撃コーチは「速い球に対して腕が『二度引き』する。(その結果)もっと早めに振りにいこうとして変化球に(バットが)止まらなくなる」と現状を説明。時間をかけ、現状打破をサポートしていく。

 末包は「最初は違和感だらけで気持ち悪い感じはあったけど、そうでもしないと直らない」と我慢強くフォーム矯正に取り組む構えだ。練習日に守備練習をしないのは人生初。昼食の時間は「20分だけ、いただきました」と空腹も満たし、キャッチボールもせずにバットを握り続けた。

 打撃コーチが新井監督に打診して実現した打撃漬けメニュー。「ありがたいこと」と周囲に感謝し、現状打破を誓った。

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