広島・西川 1813日ぶり侍安打 八回フェン直三塁打、新井監督「天才的」と絶賛

 8回、三塁打を放つ西川(撮影・高石航平)
 7回、佐藤輝の適時打で生還し、ナインとタッチを交わす西川(撮影・西岡正)
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 「侍ジャパン強化試合、日本8-4巨人」(6日、東京ドーム)

 来年3月のWBCへ向けた野球日本代表の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」第2戦・巨人戦が6日、東京ドームで行われ、終盤の一発攻勢で逆転勝ち、2連勝となった。「6番・左翼」で出場した西川龍馬外野手(27)は八回に右翼フェンス直撃の三塁打。17年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ以来、5年ぶりの日の丸安打を放った。

 西川らしさが全開の一打だった。八回に村上の2ランで同点、山田の一発で勝ち越した直後だった。カウント3-1から右腕・堀岡の内角150キロに両腕をたたんで捉えると打球は右翼フェンス上部に当たる。相手野手の打球処理の体勢を見て、一気に三塁を陥れる好走塁も魅せた。

 「やや詰まっていましたが、いい角度で打球が上がってくれました。チームが勝ち越したので、その流れを止めずつなぐことができてよかったです」

 17年11月19日のアジアプロ野球チャンピオンシップ・韓国戦で本塁打を放って以来、1813日ぶりの日の丸での安打で健在ぶりをアピールした。

 侍ジャパンの栗山監督は「西川選手に関しては状態はいいなと見てたのでね、まあ使ってあげれば出るとは思っていました」と当然といった表情だった。

 ようやく飛び出した一打だった。5日・日本ハム戦では七回に近藤の代走で出場し、そのまま左翼の守備に就いた。この日は6番で先発出場。だが、二回の第1打席は井上の148キロに空振り三振、四回は2死三塁、勝ち越しの好機に赤星の前に一ゴロに倒れた。七回先頭も右飛となったが、相手失策で出塁。佐藤輝の適時打で本塁を踏んでベース一周したところで、本来の動きを取り戻した。

 テレビ解説で球場を訪れていた新井新監督が「天才的なバットコントロール。相手バッテリーもどこを攻めていいかデータが出づらいと思います」と称賛した打撃技術を存分に披露した。

 4年ぶりの侍ジャパン招集。3月のWBC本大会は「出たいのは出たいですけど、外野手はいい選手が多い。そこに食い込んでいく自信も今はない」と言った。外野の代表候補には今回の参加メンバー6人以外にもソフトバンク・柳田、オリックス・吉田正にカブス・鈴木誠也ら強打者がズラリと並ぶ。代表入りは簡単ではないと自覚はするが、アピールの場を無駄にするつもりはない。

 次は9、10日に行われる豪州代表との2試合(札幌ドーム)。“世界の龍馬”を証明してみせる。

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