カープ森浦 残り3戦フル回転で10戦連続登板へ 実現なら史上9人目の快挙

 広島・森浦大輔投手(24)が24日、プロ野球史上9人目となる10試合連続登板に意欲を見せた。プロ2年目のリリーフ左腕。9月に入って走者を背負ったピンチの場面での登板が増えるなど〝ジョーカー〟的な存在としてチームを救ってきた。残り3試合もフル回転で球史に名を残す。

 3位・巨人が敗れて1ゲーム差に迫った。残り3試合。奇跡の逆転CS進出へ向けて欠かせない存在となっているのが森浦だ。

 ここまで48試合に登板し3勝5敗23ホールド、防御率2・62。ホールド数は2年連続でチームトップがすでに確定している。2年目の今季は春先から夏場にかけてセットアッパーとしてブルペンを支えてきた。疲労から8月に2軍落ちを経験。復帰後はさまざまな場面で登板してきた。

 特に9月はチーム17試合中11試合に登板。試合の中盤、走者を背負った場面での火消しで活躍する。13日・阪神戦(甲子園)から23日・阪神戦(マツダ)まで7試合連続登板中という大車輪ぶりだ。

 「(試合の)早い段階から始めているので、しっかり準備できている。(ピンチの場面は)打者に自分の球を投げられたらと思っています」

 登板過多による疲労を心配する声も上がるが「全然大丈夫です」と笑顔を見せる。

 そんな左腕の奮闘ぶりにご褒美というわけではないが、残り3試合すべてに登板すれば、プロ野球史上、過去8人しか記録していない10試合連続登板となる。

 「全然大丈夫です。日にちも空いているので、投げられると思います」。29、30日のヤクルト戦(マツダ)は連戦だが、今季最終戦となる10月2日・中日戦(マツダ)は間隔が空く。

 記録達成にスタミナだけでなく、〝新球種〟も手助けする。シーズン終盤に入り、封印していたスライダーを解禁した。

 「(今までは)全然曲がらなかった。練習していたら曲がるようになったので、投げられるようになりました」。ストレート、カーブ、チェンジアップを軸にした配球にスライダーという新たな要素が加わり、投球の幅が広がったと笑顔を見せる。

 奇跡を起こすためには3試合全ての勝利が必須条件。そのために左腕はフル回転するつもり。球史に名を残す活躍で、チームを4年ぶりのAクラスへ導く。

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