広島・西川 令和5000号メモリアル弾 完全復調「秋山さんに感謝です」
「広島5-7阪神」(7日、マツダスタジアム)
広島の夜空に描いた美しい放物線が、記念のアーチになった。1点を奪って迎えた三回2死、カープ・西川が左越えに5月21日・中日戦(マツダ)以来となる6号ソロを放った。これが令和5000号となるメモリアル弾。球史に名前を刻んだ。
振り抜いたのは高めのカットボール。失投を力強く捉えた。その直前には秋山が同じく左翼席へ一発を放っており「秋山さんの打ち方、打球を参考にして打つことができた。秋山さんに感謝です」と言葉を紡いだ。
下半身のコンディション不良から前日6日に再昇格した。復帰戦で安打を記録した際には「きょうでちょっと(気持ちが)楽になった」と話していた。
平常心で打席に向かったこの日は、二回の右前打を含め複数安打を記録した。全力疾走して二塁へスライディングした場面もあり、痛めた箇所は問題なさそうだ。
チャンスメークができ、ポイントゲッターにもなれる存在に座る。勝負の後半戦。西川復帰は打線に大きな厚みをもたらしている。