広島・遠藤 「特別な日、勝てて良かった」 母に届けた2年ぶり本拠星 8回3失点
「広島17-3DeNA」(8日、マツダスタジアム)
全身に感じた赤い応援を力に変えた。マツダスタジアムで今季初登板の広島・遠藤が、8回3失点(自責点1)で2勝目。大量援護をもらい「立ち上がりは自分の感覚と制球がずれていたと思ったが、坂倉さんと話しながら。野手の方々が打ってくれ、丁寧に考えながら投げることができた」と打線に感謝した。
序盤はカーブが抜けるなど、制球に苦心。3-0の二回は先頭の牧に四球を与えたが、後続を寸断して流れを渡さなかった。「調子が悪い日でも、何とか修正して投げられた。2年前と比べて成長だと思う」と納得顔で114球を振り返った。
先発は4月21日・巨人戦以来。変則的な日程に雨天中止なども重なり、1日・中日戦での中継ぎ登板を挟んでマウンドに上がった。調整に難しさが伴った中でも「いろんな調整の仕方を、大地さんや亜蓮さんに聞きながら(取り組んだ)」と大瀬良や九里に助言を仰ぎ、結果につなげた。
母の日に合わせ、実家には「これからの時期にいいかな」とハンドクリームを贈った。この日の勝利球も、届ける予定だという。本拠地での白星は、20年11月4日・巨人戦以来2年ぶり。「特別な日だったので、勝利を届けたいと思っていた。勝ててよかった」と笑顔の遠藤。つかんだ先発ローテの座は、最後まで守り切る。