【安仁屋宗八氏の眼】広島・九里は左打者対策が甘かった
「広島3-6巨人」(4日、マツダスタジアム)
先発した広島・九里は中盤まで3度も続けて野手のバックホームに助けてもらい、五回には3点の援護もあった。普通であれば、これで乗っていけるはずだが、直後の六回、岡本和に同点3ランされるなどし、この回途中で降板となった。
この失点に関しては、無死一塁からポランコに与えた四球が命取りとなったね。
なぜ乗っていけなかったか。それはこのポランコにも象徴されるが、与えた5四球のうち4つまで左打者。許した6安打のうち5本が左打者と、とにかく左打者に対する攻めが良くなかった。
前回、4月28日のヤクルト戦で7回無失点と好投したが、この時は左相手でもどんどん追い込んでいけてた。
この日は、主審のジャッジが内角に対して狭かったようにも見えたが、コーナーを狙いすぎて、カウントを悪くしての結果だから、そこは対応しないといけない。
後続の投手も与四球が失点につながっており、有利なカウントでの勝負というものをもう一度、見つめ直してほしい。