カープ九里 連敗も首位巨人も止める 昨季は巨人戦4勝、連敗ストップも4度の“逆境男”

 広島・九里亜蓮投手(30)が4日、チームの連敗ストップへ攻めの姿勢を貫くことを強調した。5日・巨人戦(マツダ)に先発する右腕は昨季、巨人戦6試合に登板して4勝2敗、防御率2・45の好成績を収めた。今季も“巨人キラー”として負の流れを断ち切り、自身も今季初勝利をつかむ。

 果たすべき役割を自覚している。先週末は今季初の同一カード3連敗を喫し、5日からは本拠地で仕切り直しの3連戦。先陣を切る九里は「勝ちにつながる投球ができればと思って、常にマウンドに上がっている。それをしっかり表現できるように」と闘志を燃やした。

 心強いデータが後押しする。最多勝を挙げた昨季は巨人戦に6試合登板して4勝2敗。防御率2・45はセ・リーグ5球団の中で最も低い数字で、好相性を誇った。ただ本人は「昨年は昨年で終わっている話」と、フラットな気持ちで臨むスタンスを強調した。

 首位・巨人はここまで8勝1敗。先週末の3連戦では計8本の本塁打を放つなど、活気ある攻撃陣が目立っている。「新しい外国人選手もいるし、中田選手や丸さんの状態がいいという記事を見ている。本当にいい打線だと思う」と話しつつ、「臆することなく、ゾーンの中で勝負していかないと。しっかり勝負して、一つ一つのアウトを積み重ねていけるように」と強気の姿勢で封じていく。

 昨年、自身が先発した試合では計4度、連敗を止めてきた。さかのぼれば19年シーズン、6月末から始まった悪夢の11連敗をストップさせたのも九里。開幕6連勝を決めたチームは1日からの中日3連戦で1勝もできず、広島へ戻った。今回も“連敗ストッパー”として、停滞気味のチームを救う。

 前回3月29日の阪神戦は、6回2/3を8安打2失点。勝敗は付かなかったが、1点ビハインドの七回2死二、三塁の場面で中継ぎ陣に後を託したことに唇をかんだ。「1アウトでも、1イニングでも長くという気持ちは変えずに」。先発陣の軸としての責任感が口を突いた。

 この日はマツダスタジアムで最終調整。平地での投球練習を念入りに繰り返して、青空の下で汗を流した。「チームが勝てるような投球をすることがベスト。そこしか考えていないですね。自分の勝ちは、後から付いてくればいい」と九里。頼れる背番号11が、風向きを変える。

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