カープ・床田 7回1失点で今季初白星!“魔球”パームで緩急自在
「広島8-3阪神」(30日、マツダスタジアム)
広島・床田が緩急自在の投球で阪神打線を翻弄(ほんろう)し、今季初勝利を挙げた。五回にロハスに一発を打たれ先制は許したが、追加点は許さず7回1失点の好投で連勝のバトンをつないだ。
最も警戒していた近本を3打数無安打。昨季途中から使っているパームボールで三回に空振り三振を奪うなど3打席11球のうち3球を混ぜた。今季はキャンプから佐々岡監督の指導の下、カーブにも取り組んできたが、やはりパームボールは手放せない。
「パームの方が多くなると思う。しっかりカーブでカウントも取れた。打たれもしましたけど、ああいう球もあるっていうのを思わせると真っすぐが生きると思う。投げられる時に投げたい」
TBSの『サンデーモーニング』で取り上げられたほどの“魔球”。その効用をこう説明する。
「僕が投手なら打者はだいたいツーシームを待ってる。そこでチェンジアップなら10キロから15キロぐらい遅いのでひっかかる。パームはチェンジアップよりも10キロぐらい遅いのでその分、崩せる」
“魔球”使いが粘りの投球で逆転劇を演出した。昨季9月に月間MVPを獲得。覚醒は本物であることを証明した。左腕エース襲名まで抑え続ける。





