カープ大瀬良 4年連続開幕へ0封発進 対外試合初登板を「問題なく消化」

 「オープン戦、巨人1-3広島」(26日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 広島・大瀬良大地投手(30)が安定感たっぷりの投球だ。初回、先頭からの安打を許しても併殺で切り抜け、さらに味方の失策が出ても後続をきっちり抑えた。3回2安打3奪三振無失点。対外試合初登板で順調な仕上がりをアピールだ。

 「体の張りだったりでちょっとお騒がせしましたけど、問題なく消化することができた。結果も何とかついてきてくれました」

 二回までは体の反応を確認しながら、腕を振った。三回は「抑えにいく」と本番モード。決め球にフォークを選択するなど、全球種を織り交ぜ3者連続三振に斬った。

 昨年までは開幕投手を告げられてキャンプに臨んでいたが、今年は違う。勝ち取らないといけないものだ。「これまで感じてなかったプレッシャーだったり、気負いみたいなものもあった」。それでも、積み上げてきた経験は誰よりもある。若手などから受ける刺激も力に変え、きっちりと調整してきたこの日の姿は頼もしかった。

 27日の日本ハム戦には九里が先発。開幕投手について佐々岡監督は「当然(九里を見てから)ね」と、大瀬良、森下、九里の3人から最終決断する。

 エースは「アピールになったと思いますし(監督も)ホッとしてるんじゃないですか。(ケガもなく)無事に終わったので」と目尻を下げた。大役を任されれば4年連続。あとは吉報を待つだけだ。

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