広島・栗林 「またぎ&3連投」解禁だ 3年ぶり延長12回制見据え佐々岡監督示唆

 佐々岡監督から“リミッター”解除を示唆された栗林 
12球団監督会議にオンラインで参加した佐々岡監督。左奥は河田ヘッドコーチ(球団提供)
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 広島・佐々岡真司監督(54)が19日、マツダスタジアムからオンラインで参加した12球団監督会議後、3年ぶりに延長12回制となる今季の戦い方について、守護神・栗林良吏投手(25)がイニングまたぎする可能性を示唆した。昨季は1度しかなかった“奥の手”を解禁し、4年ぶりのリーグ優勝へつなげる。

 佐々岡監督は全ての可能性を否定しなかった。守護神・栗林のイニングまたぎ、3連投について、言葉を選びながら答えた。

 「3イニング延びるということになれば、同点の場合だとか、ビジター、ホームで違ってくる。人数がいなくなったところで、栗林のイニングまたぎはないことはないでしょう。去年とは違うのは確かです」

 3年ぶりに延長12回制が復活する。昨季の9回制とは違い、最大で3イニングの延長となる可能性がある。となれば、選手起用においてさまざまな変更を余儀なくされる。その一つが栗林の“リミッター解除”だ。

 昨季は53試合に登板し、0勝1敗37セーブ、防御率0・86。失点は4試合しかなかった。7月14日の中日戦からまで最終戦までの20試合連続セーブなど、37度のセーブ機会は全て成功という超人的な活躍を見せた。イニングまたぎは5月8日の中日戦(バンテリンドーム)の1度だけ。3連投に至っては一度もさせなかった。切り札を無駄遣いしない起用法は好成績を収める一因となった。

 だが、監督就任3年目、チームとして4年ぶりの優勝を目指す上で、全ての力を出し切って戦うことが最善策と考える。栗林も例外ではない。勝てると思った試合であれば、ちゅうちょなくつぎ込む。もちろん、壊してしまっては元も子もないだけに、的確な判断も必要となってくる。

 ベンチ入りメンバーについても検討していくことになる。

 「今からキャンプ等でコーチ陣と話すところもある。野手、投手の人数も変わらずいくのか、中(継ぎ)というところも考えないといけない。そういう意味では、先発投手が1イニングでも長く、しっかりやってもらわないといけない」

 昨季は投手9人、野手17人を基本としていたが、柔軟に対応していく。貪欲に勝ちをもぎ取るため、前例にとらわれることなく、やれることは全てやっていく。

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