カープ玉村「力不足」苦手中日戦0勝3敗 警戒したのに七回痛恨2ラン被弾
「広島1-4中日」(8日、マツダスタジアム)
広島・玉村昇悟投手(20)は腰に手をやりながら、打球の行方を見つめた。警戒した中で浴びた痛恨の一発。同点の七回1死一塁で代打・福田に勝ち越し2ランを許し「失投を打たれた。まだまだ力不足というか情けない」。後半戦初勝利を狙ったマウンドで被弾に泣き、肩を落とした。
被弾だけは避けないといけない場面だと、自覚していた。だが、高く浮いたチェンジアップを相手は逃してくれなかった。「もっと低めに投げないと、というのはあった」と唇をかんだ。スタンドでは丹生高校の同級生2人が観戦。勇姿を見せられなかったことも、悔しかった。
四回までは内野安打1本に封じる好投。1-0の五回は2死一塁で、木下拓に左中間への同点の適時二塁打。ここを最少失点で踏みとどまり、六回は1死満塁で高橋周を右飛、続く堂上を中飛に仕留めた。7回3失点は及第点だが、やはり決勝点が悔やまれた。
佐々岡監督は「勝たせてやりたいというのもある」と七回の続投理由を説明。「ゲームをつくったところは本当、成長しているし評価したい」と決して責めることはなかった。
今季6敗目を喫し、中日戦はこれで0勝3敗。「勝てるように、頑張るだけ」と左腕。まだ、リベンジの機会は残されている。黒星の苦みを味わうのは、今回こそ最後にする。