広島・西川、1軍合流即V打 攻守で活躍!右足首不安なし「動けている」

 1回、坂口の飛球をランニングキャッチする中堅手・西川  
 4回、先制の適時二塁打を放つ西川
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 「オープン戦、広島1-0ヤクルト」(6日、マツダスタジアム)

 頼れる男が帰ってきた!広島の西川龍馬外野手(26)が6日、1軍合流即「6番・中堅」でスタメン出場。四回の第2打席で適時二塁打を放ち、決勝点となる打点をたたき出した。守備でも軽快な動きで好守を見せ、昨年11月に手術した右足首の不安を払しょく。経験豊富な好打者がさらに状態を上げ、開幕に備えていく。

 甲高い打球音は、再加速への号砲だ。西川が鋭く振り抜いた打球が、キレイに右中間の真ん中を抜けていく。久々に聞くスタンドからの拍手が心地いい。「声は出せないけど、拍手やメガホンをたたいてもらって。(ファンが)おるのとおらんのでは違う。ありがたかったです」。1軍合流初日で響かせた安打は、決勝点となる適時打。打って守って球場を魅了した。

 ハイライトは四回。先頭の鈴木誠が四球を選ぶも松山、クロンが凡退して2死一塁。打線も序盤三回まで1安打に封じられていたが、そんな停滞ムードを一振りで吹き飛ばした。2番手・高梨の初球142キロの外角直球を逃さず捉えると、右中間への適時二塁打。一走・鈴木誠が一気に本塁へ生還し、西川は悠々と二塁に達した。

 1軍復帰後初の試合で、決勝点を導いた価値ある一打。だが本人は「まだまだというところ。ちょっと(球に)刺されている感じがする」と冷静だ。1死一塁で迎えた二回の第1打席は田口の直球に詰まって中飛に倒れ「(状態が)いい時ならさばける。たぶんスイングが鈍い。だから詰まる。もうちょっとキレを出していければ」と修正点を挙げた。

 昨年11月に右足首を手術し、この日が実戦3試合目。守備では「早めに飛んできてくれてよかった」と初回から2者連続で中飛を処理。「うまいこと、スタートが切れたかな」と1死から坂口が放った右中間寄りの打球には、勢いよく前進して好捕した。3度の守備機会をこなし「(患部が)気になることなく動けている」。不安なくグラウンドを駆け回る姿が、自身とチームへの明るい材料になっている。

 軽快な動きに河田ヘッドコーチは「いいスタートを切っている」と笑顔。佐々岡監督も「甘い球を一発で仕留めるのはさすが。守備面でもしっかり守っていたので、ひと安心」と攻守での活躍を収穫と捉えた。

 正中堅手の筆頭候補だが、慢心はない。「ここからは(状態を)どんどん上げる。結果を求めてやっていきたい」。開幕までアクセル全開で突っ走る。

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