広島・大瀬良、3年連続開幕投手に決定!前日の快投に佐々岡監督「確信した」

 「広島春季キャンプ」(1日、沖縄)

 広島の大瀬良大地投手(29)が、3年連続3度目の開幕投手を務めることが1日、決まった。キャンプ打ち上げとなったこの日、佐々岡真司監督(53)が発表した。右肘の手術明けを考慮されて2軍でキャンプインしたが、2月20日に1軍合流。九里、森下が名乗りを上げた中、エースが大役を任されることになった。3月26日、マツダスタジアムでの中日戦で、背番号14が今季の初陣を飾る。

 今年も新たな船出を託せるのは、やはりこの男しかいなかった。積み重ねてきた実績と信頼は揺るがない。3年ぶりのV奪還を狙う今季の開幕戦。そのマウンドに大瀬良が上がる。この日、佐々岡監督がキャンプ総括で開幕投手を問われ「今年も、大瀬良大地でいきたいと思います」と明言した。

 大瀬良は昨年9月に右肘を手術し、2月28日の練習試合・日本ハム戦(名護)で術後初実戦に臨んだ。先発して3回2安打無失点。登板後に指揮官から「頼むぞ」と開幕投手を伝えられた。「大変光栄に思いますし、とにかくその責任を全うしたい。非常に特別なマウンドであることは肌で感じています。最高のパフォーマンスをみなさんにお見せできるように」とエースは背筋を伸ばした。

 就任1年目の昨季に続き、初陣を大瀬良に任せた将。昨年12月から構想にあり、本人にも万全の状態なら、という条件で示唆していた。術後という点を踏まえ「しっかり競争できるかを考えながら、公表が今日に至った」と経緯を説明。前日の投球を目にして、心は決まった。

 「昨日の投球を見て確信したというか。キャプテンということ、エースという気持ちが僕の中では変わらなかった」。自覚と責任感の強さは、誰もが認めるところ。チームの思いを背負える右腕に、節目の一戦を託した。

 大役を担う姿勢でいた大瀬良も「不安はたくさんありました」と当時を振り返る。「1年間頑張った森下、亜蓮(九里)がいる中で言ってもらった。うれしかったが、しっかりとした形を見せていかないと、みんなも納得してくれない」。置かれた状況を把握した上で調整を進め、初実戦で“一発回答”。臨戦態勢を整えて、周囲が認める段階にまで登りつめた。

 開幕戦は過去2年とも勝利投手。3年連続白星なら、1982年から84年の北別府以来、球団最長タイとなる。「いい流れでシーズンをスタートできるよう、魂を込めて投げたい」。背負った期待は裏切らない。頂点を目指す輪の中心に、大瀬良が堂々と立つ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス