広島・中村奨成「そろそろヤバイ」勝負の3年目!肉体改造で初の1軍出場へ

 広島・中村奨成捕手(20)が18日、合同自主トレに参加し、初の1軍出場に向けて並々ならぬ覚悟を示した。広陵高3年時には、夏の甲子園で6本塁打を放って1大会個人最多本塁打記録を更新し、ドラフト1位で入団して3年目。オフ期間に取り組んでいる肉体改造の成果を発揮し、再び輝きを取り戻す。

 やるしかない。表情には焦燥感がにじみ出ていた。中村奨は合同自主トレの打撃練習で黙々とバットを振った。一球一球丁寧に強く振ることを心掛けながら、快音を響かせた。

 視察に訪れた迎1軍打撃コーチは「芯に当てるのは上手。見栄えはいい」と評価。その上で「そこに頼って小手先なところがある」と課題も挙げ、体全体を使った力強いスイングを求めた。

 勝負の一年を迎えている。広陵高3年時に出場した夏の甲子園では、計6発を放って清原和博氏が持つ1大会個人最多本塁打記録を更新。チームの準優勝に大きく貢献し、一躍甲子園のスターとなった。しかし、プロ入り後は苦難の日々が続き、1軍出場はゼロ。「危機感はあります」ともがき苦しんでいる。

 現状を打破しようと今オフは肉体改造に取り組み、「筋トレが生きている。打球の力強さを実感しているし、バットを振れている感じはある」と手応えを感じている。体重も83キロまで増え、自身が目指す85キロに近づいているという。

 当面の目標は初の1軍出場だ。「新人の捕手も入ったし、そろそろやらないとヤバい。負けられないですね」と改めて決意表明。ドラ1のプライドを胸に飛躍の一年にする。

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