磯村、攻守でキラリ「キャッチャーとして最高」9年目で初の完封リレー

 「ヤクルト0-13広島」(30日、神宮球場)

 ハイタッチの瞬間、広島・磯村嘉孝捕手の顔に充実の笑みがこぼれた。先発・山口から菊池保、中村恭を好リード。プロ9年目で自身初の完封リレーを達成し「キャッチャーとして最高の結果です」とうなずいた。

 試合前から、プロ初先発に挑んだ山口を鼓舞した。ミーティングでは「最初の5球を大事にしていこう」と声をかけ「打たれてもいいから自分のピッチングをして、ストライクで勝負していこう」と約束した。その言葉通り山口はマウンドで躍動。初回、1番・宮本を146キロの直球で空振り三振。その姿を見て好投を確信した。

 「真っすぐも良かったし、追い込んでからカーブも勝負球になった。すべての球種がカウント球と勝負球になりました」

 バットでも山口を強力に援護した。初回、バティスタの先制ソロが飛び出した後、なお2死一、三塁の好機で、左中間を深々と破る2点二塁打をマーク。「最近チャンスで打てていなかったので、打てて良かった」と納得の一打を振り返った。

 5月中旬には6打席連続安打を記録するなど、今季は打撃が絶好調。この夜も4打数2安打2打点の活躍で打率は・394まで上昇した。打線は今季最多タイ16安打で今季最多13得点を奪った。31日からは2位・阪神との3連戦。赤ヘルの猛打で勢いに乗る虎を止める。

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