長野“移籍1号”松田オーナーの前であいさつ弾 即席サイン会も

 「広島春季キャンプ」(2日、日南)

 広島に新加入した長野久義外野手(34)が2日、“カープ1号”を放った。2日連続で鈴木と共にランチ特打に登場し、評論家として日南キャンプを初訪問した巨人・高橋由伸前監督(43)の前で元気な姿を披露。久々に顔を合わせた松田オーナーもご満悦で、3日から全体練習に合流する予定だ。

 午後0時33分、鯉党が心待ちにした瞬間が訪れた。前日に続いてランチ特打に登場した長野が待望の一発だ。92スイング目に“移籍1号”を記録。さらに続けざまに千両役者ぶりも発揮した。松田オーナーとあいさつした直後、今度は左翼方向へ110メートル弾を放ち、「縁があるのかな」とオーナーを喜ばせた。

 キャンプ2日目で、長野のバットに力強さが出てきた。この日も序盤は中堅から右方向への打撃を徹底していたが、徐々にスイングの強度を上げ、柵越え2発。同じ佐賀県出身で打撃投手を務めた迎打撃コーチは、初被弾に苦笑いも「今日はちょっと力感を出そうとしていた」と前日との変化を口にした。

 他球団のキャンプを初訪問した巨人・高橋前監督も長野の姿を見て、一安心した様子。「今まで手を抜いていたわけではないですけど、環境が変わって少し力が入っているかな。なじめているかなという感じはした」と率直な感想を語りつつ、気心知れた後輩へエールを送った。

 「(プロに)入ってきた時から非常に能力の高さを感じていたし、今でもそう思っている。ここ数年の成績は彼本来の力からしたら物足りない。まだまだできる年齢。個人的に頑張ってほしい」

 昨季は打率・290をマークしたが、長野の力はこんなものじゃないという。グラウンドで「結果を出せるように頑張れよ」と激励された長野も決意を新たにした。球場からの帰り際に高橋氏の言葉を伝え聞き、「またしっかり調整して、元気な姿を見せられるように頑張りたいです」と表情を引き締めた。

 長野はこの日も練習後に即席サイン会を実施。あまりの過熱ぶりを心配した球団関係者が警備する中、約10分間、すらすらとペンを走らせた。

 キャンプ初の土曜日の観衆は昨年の初の土日から約2000人増となる6500人。背番号5のユニホームを手にしたファンが現れるなど、期待は高まるばかりだ。

 3日には全体練習に合流する予定。“長野フィーバー”は、これからさらに過熱していく。

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