岡田 4戦連続7勝目お預け…5回4失点 遠い白星 悔しさ募る「あの1球…」
「ヤクルト10-4広島」(2日、神宮球場)
広島・岡田明丈投手はうつむいてグラウンドを歩いた。初回にいきなり4失点。優勝マジック点灯がかかった試合で悔しさが募る投球だ。「あの1球…。もう少し低めに意識を持たないといけなかった」と4戦連続白星なしに唇をかんだ。
猛省したのはバレンティンに許した3ランだった。青木の左中間への適時二塁打で先制点を献上。さらに無死二、三塁から4番にバックスクリーンへ運ばれた。3連打後、スライダーが真ん中へ入った。「ヒットを重ねられた中で気持ちを切り替えないといけなかった」。冷静さを保てなかった1球だった。
5回を投げ四球はわずか1個。二回以降は安定した投球でスコアボードに「0」を並べただけに、立ち上がりが悔やまれる。「初回が全て。投手は入りが大事。そのあとを0で抑えても」と緒方監督。試合開始直後での4失点に苦言を呈した。
ただ敗戦の中にも明るい兆しはあった。「真っすぐは良かった」と岡田。3回4安打1失点で最短KOされた前回7月26日の阪神戦より球に力が戻った感覚があった。
「次は最初から(二回以降の投球が)できるように」。畝コーチは背中を押した。5回6安打4失点で5敗目を喫したが、ローテを任される立場。同じ失敗は繰り返せない。




