薮田 1イニング10失点…球団ワーストタイ「力不足だと思います」

 「交流戦、広島7-12西武」(31日、マツダスタジアム)

 満員のマツダスタジアムが異様なムードに支配された。4月30日の阪神戦以来の先発となった広島・薮田和樹投手が大乱調。スタンドを赤く染めた鯉党は静まり返り、ビジター席に陣取った獅子党の歓声だけが鳴り響いた。

 「力不足だと思います。力負けです。手応え?10点取られたので何も言えないです」

 1点リードの二回、悪夢が襲った。無死満塁のピンチを招き、金子侑に逆転打を浴びると、もう歯止めが利かない。秋山に3ラン、山川、外崎にも適時打…。味方の2失策も絡み、1イニング10失点を喫した。

 歴史的大量失点だ。2桁失点は今季4度目だが、1イニング10失点は2010年8月25日・阪神戦以来の屈辱。広島投手の1イニング10失点も同戦での梅津以来で、球団ワーストタイとなった。

 昨年の交流戦では先発に配置転換され、3戦3勝。5月30日・西武戦でも6回無失点で白星。だが、今季は春先から課題の制球難を克服できず2軍降格。直球を磨き、手応えと共に1軍に戻ってきたが…。

 「カーブが入らず、直球に絞られた。もっと質のいい、ファウルを取れる真っすぐに取り組んでいかないといけない」

 昨季のリーグ最高勝率右腕が再び厳しい現実を突きつけられた。試合後には2軍降格が決定。次回こそ、昨季のような姿を見せたい。

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