新井、2軍戦でおまたせ“1号” パワー健在!11日阪神戦1軍復帰へ準備OK
「ウエスタン、広島4-2中日」(9日、由宇球場)
左ふくらはぎ痛で開幕を2軍で迎えている広島・新井貴浩内野手(41)が9日、ウエスタン中日戦(由宇)に「5番・一塁」でスタメン出場。1号ソロを放った。二回の第1打席で、ドラフト4位・清水(花咲徳栄)の124キロのフォークを右中間芝生席まで運んだ。患部の状態は万全で、1軍合流へ準備は整った。
由宇練習場の最深部に放り込んだ。41歳になっても、新井のパワーは健在だ。「真っすぐを待ちながらフォークも頭に描いていた中で打てた」。1軍昇格を強烈にアピールする待望の一発に、表情は自然とほころんだ。
フルカウントからの7球目を捉えた。右方向を狙ったものではなく、体がうまく反応した打撃。状態の良さが表れていた。三回2死一、三塁からは右前に運ぶ技ありの適時打も放った。「いい入りができたね。2打席ともコースに逆らわず、バットが出たのが良かった」。2安打1本塁打2打点に笑みを浮かべた。
守備では下半身の不安を感じさせない軽快な動き。五回2死三塁ではモヤの一塁線の打球をうまくさばいた。「左打者の打球はラインドライブがかかってくるので難しいけど、いい具合にグラブが出た」。反射的な動きにも体はしっかりと反応した。
1日の同オリックス戦で初出場してこれが5試合目だ。この日は八回の守備から退いたが、フル出場できる自信になった。
故障箇所を気にすることはなく、体調も万全。「僕はもう準備できていると思っている」。早ければ11日の阪神戦(マツダ)から「背番号25」の勇姿が見られそうだ。





