バティ2戦連発 GW白星締めならずも存在感発揮

 「ヤクルト4-3広島」(6日、神宮球場)

 広島は救援陣が崩れ、延長十一回で今季初のサヨナラ負けを喫した。敗戦の中、サビエル・バティスタ外野手(26)が2試合連発となる6号先制2ランを放つなど、3安打3打点で今季初の猛打賞を記録。丸が不在の打線にあって、ドミニカンが3番で存在感を発揮している。勝利に結び付く一打を狙い、8日以降もチームに貢献し続ける。

 爆発力が際立った。バティスタが今季初の猛打賞、さらにこの日のチーム全得点を叩き出した。降りしきる雨の中、サヨナラ負けでクラブハウスへと引き揚げていく道中、「負けてしまって残念だけど、一生懸命やりました」と冷静に振り返った。

 まずは四回無死二塁、持ち味のパワーを見せつけた。石川の低めへのチェンジアップを左翼席に突き刺す2試合連発の先制6号2ラン。「追い込まれていたけど、しっかり前のポイントで捉えることができました」。六回の先頭で左前打、延長十回2死二塁では「前に飛ばすことを意識した」と中前適時打。一時は勝ち越しとなる一打で勝負強さを発揮した。

 連戦の中でも好調を維持する。4月28日・阪神戦からのゴールデンウイーク8試合は計34打数12安打で打率・353、4本塁打、7打点。ドミニカンの輝きは日に日に増している。

 故障で不在の丸が担っていた3番には6戦連続で座る。「チームを勝たせるのが僕の仕事」。この日は鈴木も休養を兼ねて代打出場。丸に加えて若き主砲も先発メンバーには名を連ねなかったが、打つべき場面で中軸の仕事を果たした。

 コーチのアドバイスも常に頭に入れている。東出、迎の両打撃コーチからは体が開かないことを意識するよう助言され、実践する。4月17日に昇格するまで、朝山2軍打撃コーチからは高めの球とセンター返しの意識を持つことをアドバイスされた。「内角も対応できるんだ」。しっかり耳を傾け、真摯(しんし)に取り組む姿勢が好結果に結び付いている。

 バティスタの躍動があったものの、黄金週間の最終戦は敗戦。緒方監督は「みんな頑張ってくれた。広島に戻ってコンディションを整えて、またカープの野球をできれば。一戦一戦やっていくだけ」と表情を引き締めた。2位の阪神とは3・0ゲーム差。背番号「95」が安定した成績を残し続け、白星を量産していく。

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