薮田、2軍降格!五回途中無失点も7四球と大乱調 緒方監督「見ての通り」

 「広島2-4阪神」(30日、マツダスタジアム)

 広島・緒方監督がベンチを立った。1-0の五回2死二塁。薮田が鳥谷に、この日7個目の四球を与えた直後だ。許した安打はわずか1本ながら四回以外は毎回、四球で走者をためていた。「見ての通り。取られる前に代えただけ」。試合後、指揮官は語気を強めた。

 課題とする制球に苦しんだ。打者19人に投げ、初球でストライクを奪ったのは初回無死一、二塁で迎えた糸井の時だけ。ほとんどが初球ボール。不利なカウントからの投球を余儀なくされ、自らを追い込む結果になった。

 チームが危惧するのは本来の力を発揮できていないことだ。「きょうも変化球に頼っていた」と畝投手コーチ。ブルペンでは直球の球威、キレとも素晴らしいがマウンドに上がると変化球主体になった。精神面の改善も必要に迫られている。

 4月10日の阪神戦(甲子園)以来の先発は4回2/3を1安打無失点、7四球に終わった。「良い真っすぐが、ゾーンに投げ込めるか。ファームからはい上がってきてほしい」と畝コーチ。試合後、首脳陣は5月1日から無期限での2軍降格を決断した。

 開幕から1カ月余りで再調整を命じられた。「もう一度、自信を取り戻して来る」。帰宅前、薮田は前を向いて言葉を紡いだ。誰もが復活を待っている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス