ドラ1中村奨成、魅せた初屋外打ァ 広島2軍で異例盛況!800人沸いた

 「広島2軍キャンプ」(6日、日南)

 広島2軍の宮崎・日南キャンプが6日から始まり、ドラフト1位の中村奨成捕手(18)=広陵=がプロ入り後初めて、屋外で打撃練習を行った。26スイングで安打性の打球は9本。柵越えはなかったものの、鋭い当たりを披露。最後の1人になるまで居残り練習を行うなど、精力的に泥にまみれた。

 待ちに待った屋外での打撃練習。1月の自主トレ、1日からの岩国キャンプでも打撃練習は全て室内練習場で行っていたが、この日から東光寺球場でのキャンプがスタート。中村奨は一心不乱にバットを振った。

 「岩国ではできなかった練習ができるのでワクワクしていた。やってやろーっと思いました」。打撃マシン、右腕・横山、左腕・佐藤を相手に26スイング。昨夏の甲子園で見せた豪快な柵越えはなかったものの、安打性の打球は9本。左翼フェンス直撃の当たりも披露した。普段は閑散とする東光寺球場だが、詰めかけた観客は800人。大物ルーキーの快打に大きなどよめきが起こった。

 「ずっと狭いところで打っていたので、ちょっと感覚が違いました。タイミングの取り方もうまくいかなかった。早くこのグラウンドに慣れて、もっといい球を打ちたい」。力みからポップフライも多く、フラストレーションがたまった様子だったが、水本2軍監督は「環境が変わって緊張もあったと思う。みんなから注目されてしんどい部分もあると思うが、時間は十分にある。メンタルと技術の両方をじっくりと鍛えていってほしい」と温かいまなざしを向けた。

 午前中はブルペンで3投手の球を受けた。午後からは打撃練習と守備練習をこなすと、さらに志願の居残りで捕球練習とティー打撃を行い、最後の1人になるまでグラウンドに立ち続けた。「やることはたくさんあるので、1人残ってでも練習しないといけない。コーチからアドバイスをもらいすぎて頭がちょっと混乱している。頭の中をしっかりと整理して、明日に備えたいと思います」と笑った。

 午前9時に練習が始まり、中村奨がバットを置いたのが午後4時30分。「充実した1日でした。上の方(1軍首脳陣)が見に来られる機会もあるかもしれないので、これからも自分の持ち味をしっかり出して、1軍へアピールしていきたい」。背番号22が日焼けした顔を引き締めた。

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