緒方鯉終戦「自分の責任」まさかの4連敗…「選手の力を発揮させられなかった」

 「セCSファイナルS・第5戦、広島3-9DeNA」(24日、マツダスタジアム)

 本拠地で味わう屈辱だった。下克上を成し遂げたラミレス監督率いるDeNAナインが歓喜の笑みを浮かべた。広島は初戦先勝の後、まさかの4連敗。目標とした日本一は道半ばで終わりを告げた。緒方孝市監督(48)は「今年こそ日本一という期待に応えられず、本当に申し訳ない。この結果は監督として自分の責任」と言葉を紡いだ。

 負ければ終わりの一戦。先制の2点を援護してもらった先発の野村だったが、三回までに宮崎、桑原に一発を浴びて逆転を許した。四回から中継ぎ待機していた大瀬良を送り出す。今シリーズ初となる早めの継投策に出た。それでも相手の勢いを止められなかった。

 攻撃でも歯車がかみ合わない。2-3の三回1死一、三塁で松山が空振り三振。スタートしていた一走・丸が一、二塁間に挟まれる間に、三走・菊池が本塁を狙ったがタッチアウト。代名詞の機動力でも得点が遠かった。

 レギュラーシーズンでは3位・DeNAと14・5ゲームもの差をつけた。それでも対戦成績は12勝13敗とセ5球団で唯一負け越していた。そして、最後の最後に今季本拠地初となる4連敗を喫した。優勝チームがCSで敗退するのは、14年の巨人以来3度目だ。

 代打起用や先発の今永を中継ぎで送り出すなど、ラミレス監督は攻守でCS仕様の采配が光った。「ラミちゃんの采配はズバズバこられた印象」と敵将を称賛。一方で自身については「はね返す力をうちの選手は持っているんだけど、その辺りが自分の采配。選手の力を発揮させられなかった」と短期決戦で振るタクトの難しさをあらためて感じとった。

 日本一は来季の目標へと変わった。敗戦の瞬間からその戦いは始まっている。「自分も悔しい。この経験を来年に生かせるようにやっていく」。緒方監督は前を向いて、新たな一歩を踏み出した。

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