中村祐が巨人圧投!あるぞCSローテ 7回0封5勝目「第4の男」名乗り

 「広島5-0巨人」(22日、マツダスタジアム)

 広島・中村祐太投手(22)がCSローテ入りへ前進した。7回3安打無失点と好投し、8月18日・ヤクルト戦(マツダ)以来の5勝目をマーク。CSの先発はジョンソン、野村、薮田が決定的で、厳しい競争の中、高卒4年目右腕が「第4の男」に名乗りを上げた。

 強い決意を持って、アピールのマウンドに立った。中村祐が自己最長タイの7回を3安打無失点。CSローテ入りへ名乗りを上げる5勝目に自信を深めた。

 「久々なのでうれしいです。全力でいって長いイニングを投げられたのは自信にしていいと思います」

 前回13日・DeNA戦(マツダ)は力みからフォームが乱れ、3回6安打3失点。「探り探りで行ってしまった」と反省し、初回から飛ばした。4四球と制球を乱したが、2併殺で後続を断ち、プロ入り最多の114球を投げ切った。

 キレある直球と得意のスライダー、カーブに加えて、フォークに手応えを得た。「腕を振らない方が落ちた。振りすぎないと言った方がいいのかな」。言葉では表現しづらいという「自分の感覚」を見つけ出し、勝負球としてのメドを立てた。

 CSローテ入りにも大きく前進だ。現状ではジョンソン、野村、薮田が決定的。残り2枠を大瀬良や岡田らと争う。緒方監督は「プレッシャーのかかる試合では自分の力を出し切れない。こういう普通の状態でしっかり投げ切れば試合を作る能力はある。今回でCSどうこうは言わない」。畝投手コーチも「先発候補の全員を見てから」と決定を先送りにしながら「今日はいい投球を見せてくれた」とうなずいた。

 巨人戦は今季4度目の挑戦で初白星。チームもシーズン17勝目となり、60、64年に並ぶ球団タイ記録となった。「おじいちゃんが巨人ファンなので、あげようかな」。東京出身の22歳はウイニングボールをポケットにしまい、イタズラっぽく笑った。

 「そこ(CS)は投げたいところ。いいアピールができるように結果を出さないといけない。いい準備をして、いつでも行けるように頑張ります」

 バティスタと並んだお立ち台で、CSへの意欲を力強く誓った。プロ4年目のシーズンはまだ続く。進化を遂げ、CS先発ローテへ食い込む。

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