新井の約束「4番誠也」を全面支援 重圧知るからこそ「サポートしてあげたい」

 広島・新井貴浩内野手(40)が16日、4番経験者として「4番・鈴木」の全面バックアップを約束した。チームを背負う22歳の姿に「すごく頑張っている」と目を細め、この先、壁にぶち当たれば助言も惜しまない。球宴明けのこの日は休養。17日からは2位・阪神との直接対決だ。最短22日のマジック44点灯へ、まずは虎をたたく。

 誰よりもその重圧を知るからこそ、言葉に重みがある。若き4番として奮闘する誠也へ-。新井が温かいメッセージを送った。

 「十分に頑張っているよ。あの若さで4番に入って、ずっと打っている。自分から見てもすごいと思う。潜在能力が高いからもっと期待されるけど、何も言うことはないよ」

 開幕当初は40歳の新井が4番を務めたが、4月下旬からは22歳の鈴木がその座を守り続けている。前半戦の鈴木は83試合に出場し、打率・296、17本塁打、64打点。本人は納得していなくても、新井は「十分な成績」と太鼓判を押す。だから後半戦も「今やっていることを続けていってほしい」と願う。

 緒方監督は「彼を育てる1年ではなく優勝を目指す1年。ただ、4番バッターとして成長してほしい気持ちはある。期待もある」と話す。リーグ連覇と同時に4番打者の育成もチームのテーマ。もちろん新井も手助けは惜しまない。前半戦からさりげなくアドバイスを送ってきたが、「何かあれば、向こうから言ってきたらサポートしてあげたい」とバックアップを約束した。

 17日からは甲子園で2位・阪神と3連戦。新井は「まずはいいスタートを切れるように一戦一戦、戦ってきたい」とナインの思いを代弁した。自身はスタンスを変えず、後半戦へ向かう。「まだ60試合残っている。何があるか分からない」と気を引き締め、「言われたところで結果を出したい」と力を込めた。

 ここ最近はスタメン機会がめっきり減少したが、勝負どころでの集中力はケタ違い。7日・ヤクルト戦(神宮)でも九回に代打3ランを放ち、最大6点差の逆転勝利に貢献した。勝負強さは健在だ。

 「いつも言ってるけど、チームが苦しいときにチームを救う一打を打てるようにしっかり準備していきたい」

 40歳で迎える夏場も不安はない。ダッシュやウエートトレなどで準備万全。4番・誠也を助け、チームの窮地も救う。唯一無二の存在感で、首位を独走するチームを支えていく。

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