福井今季初登板でG斬りじゃ!キラーに任せろ「苦手意識ない」

 広島の福井優也投手(29)が24日、1軍に合流し、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加した。25日から始まる2位・巨人との首位攻防3連戦の第2戦(26日)で今季初先発が濃厚だ。昨季の対戦成績5戦3勝を誇る“Gキラー”。春季キャンプ中に背中の張りを訴えた影響で開幕1軍を逃した右腕が、今季初マウンドでチームを勝利に導く投球を見せる。

 雲一つない青空の下、福井が本拠地のマウンドに立った。登板2日前にブルペン入りする選手が多い中、異例とも言える公開での投球練習。直球にカーブ、スライダーなど変化球も交えながら50球を投げ、調整を終えた。

 「(畝投手コーチに)『投げてみるか?』と聞かれたので、投げさせてもらいました。投げやすかったですね」。今季最初の先発は26日・巨人戦が濃厚。マウンドの傾斜や硬さを確かめながら、丁寧に右腕を振った。

 ドラフト3位・床田(中部学院大)が19日・DeNA戦で左肘を負傷。翌20日に出場選手登録抹消となり、緊急招集された。直近のウエスタン2試合で計9回を投げ9失点と結果は出ていないが、畝投手コーチは「出て来て欲しい投手ということ」と昇格理由を説明した。

 相手は好相性を誇る巨人だ。福井は「毎年、打線は変わってくるから」と前置きしながら「苦手意識がないのは、自分でも優位だと思っている」と力を込めた。一昨年は4戦3勝、昨年も菅野に投げ勝つなど5戦3勝。11年4月17日のプロ初登板初先発での初勝利も巨人戦で、通算対戦防御率2・41と“巨人キラー”ぶりを発揮している。

 ローテ奪取と11勝以上を目標に掲げ、「勝負の一年」と位置づける今季のスタートは順調ではなかった。春季キャンプ終盤に背中の張りを訴え、別メニュー調整を強いられた影響で開幕ローテ入りを逃した。ドラフト1位・加藤(慶大)や床田がプロ初勝利をゲット。チームの開幕ダッシュ成功の陰で前を向いて準備してきた。

 額に汗をにじませながら、50球目を投げ終えた。畝コーチは「すべての球種でキレがあった。焦ることなく、今日のような投球をしてくれたら。チャンスをものにして欲しい」と期待を寄せた。

 「(2軍で)結果を残していなかったけど、呼んでもらった。相手どうこうではなく、自分のボールをしっかりと投げて試合をつくる」。自身にとっての2017年開幕戦。福井が強い気持ちで首位攻防のマウンドに上がる。

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