下水流 初スタメンで特大二塁打 本塁打?リプレー検証も覆らず

 「日本シリーズ・第5戦、日本ハム5-1広島」(27日、札幌ドーム)

 数少ない出番で持ち味を見せた。相手先発が加藤ということもあり、左腕対策として抜てきされた広島・下水流昂外野手。日本シリーズ初スタメンでいきなり快音を響かせた。

 「甘い所に来た。いい感じでしっかり打てました」。1点リードの二回無死一塁で迎えた第1打席。2ボール1ストライクからの4球目、外角のフォークを捉えた。打球は右翼方向へ。スタンドに入ってグラウンドに跳ね返ったかにも見えたが、リプレー検証の結果、二塁打となった。

 「最後は打ちたかったんですけど」と悔しさをにじませたのは、同点の九回だ。1死2塁で打席へ。バースの内角低めシュートに押し込まれ、中飛に打ち取られた。

 チームは敵地・札幌ドームで3連敗を喫し、日本一へ王手をかけられた。「チームとして追い込まれましたが、何か力になれたらいい」。29日からは本拠地で第6戦、7戦に臨む。地元の大声援を力に変え、32年ぶりの悲願達成を目指す。

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