真赤激ユニの完勝劇で広島M12 Aクラス確定も緒方監督「どこを見て戦っていると…」

 「広島8-2DeNA」(30日、マツダスタジアム)

 広島が13安打8得点の大勝。優勝へのマジックを12とし2年ぶり3度目、緒方政権初のCS進出を確定させた。松山竜平外野手(30)が先制の8号2ランなど3安打、丸佳浩外野手(27)も2本の適時打と大活躍。今季のキャッチフレーズでもある「真赤激」ユニホームでしびれる戦いを見せた。球団最多の75勝にも、あと1勝だ。

 詰まった打球は逆風を切り裂いて、右翼スタンドまで悠々届いた。最後は気持ちか、勢いか。値千金の先制8号2ランが、結果的に大勝を導く決勝点。決めたのは松山。井納キラーがでっかい仕事だ。2年ぶり3度目となるCS進出を決めた。

 「詰まっていたんですけど、しっかり振り抜けたので」。興奮冷めやらぬ表情で振り返ったのは、0-0で迎えた二回の打席だった。1死一塁。1ボールから2球目を狙った。ベンチで「よく打ったな」と称された、内角低めの直球を狙った。

 「どんな投手でも気にしてない。人一倍気持ちは入っていると思うので、自分の打撃をするだけだった」

 サラリ振り返ったが、通算50打数22安打(・440)の井納キラー。四回にも右翼線を破る二塁打を放った。六回には右前打で、三塁打ならサイクル安打となる4打席目。1死二塁で左邪飛に倒れた。「僕の足では(三塁打は)無理」と笑わせながら、好機を逸し「得点圏だったので反省」と凡退を悔やんだ。

 不振が続いた8月上旬。スタメンと代打の併用で、消極的な打席に迷いが見えた。「難しさもあった。いい所をなくさないように、と」。石井打撃コーチからは「攻めろ」と言われた。持ち味は積極性。体重を前に乗せる練習を繰り返した。11日・阪神戦(マツダ)以来の一発は、初球のストライクを打った。

 松山の強い気持ちに続いたのは、丸だ。五回、中堅フェンス直撃の適時三塁打。七回には無死一、三塁からダメ押しの右前適時打。11戦連続安打、6戦連続打点の活躍に「僕の安打は松山さんに比べたら、印象は薄いかもしれないですけど」と笑った。一丸の「つなぐ」気持ちで、13安打8得点の大勝だった。

 自力でマジックを12に減らし、今季のAクラスが確定した。だが、緒方監督は「どこを見て戦っていると思っているんだ」と、3位以上のラインに興味はない。最短優勝は9月7日の中日戦(マツダ)。言葉に込めたのは25年ぶりの頂点への決意。一気に優勝の2文字をつかみ取るだけだ。

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