広島、岡田離脱でローテ再編 ヘーゲンズ来日初先発へ

 広島が9日からの阪神、DeNA6連戦(マツダ、横浜)へ向け、先発ローテーションを再編することが、8日までに決まった。7日の巨人戦(マツダ)に先発した岡田が、右肩の違和感を訴えて3回で降板。戸田も故障離脱中と先発の駒不足は深刻で、スクランブル態勢で6連戦を戦う。

 9日からの阪神3連戦はジョンソンが初戦に投げ、福井、九里と登板順を入れ替える。さらにDeNA3連戦は野村、黒田に続き、14日の3戦目先発には中継ぎからヘーゲンズが回る。米マイナーリーグ時代に先発経験があるが、来日後は初先発となる。さらに、一岡を昇格させて中継ぎを手厚くし、総力戦でピンチを乗り切る覚悟だ。

 「今まで戦ってきた形とは、チームの形を変えて、また火曜日から戦っていきたい」

 7日の試合後、緒方監督は強い口調で語った。厳しい戦いが予想されるだけに、開幕からの4本柱で勝ちを重ねたい。キーマンに指名する福井も力を込める。「自分のできることをやって、しっかり抑えたい」。本拠地マツダでは今季未勝利。登板に向けてブルペンで最終調整した。

 「打線に助けてもらっている間に、立て直したい。守りからリズムを作れるように」。小林投手コーチらはローテの再編を急ぐ。シーズンは残り39試合。投手キャプテンの福井は「やるしかない。チームが勝てるように投げる」と、投手陣の総意を代弁した。ピンチをチャンスに変え、総力戦で頂点を目指す。

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