福井無念…神宮鬼門あぁ3敗目 ヤクルト戦はルーキーイヤー以来白星なし

 「ヤクルト5-2広島」(4日、神宮球場)

 鬼門突破とはならなかった。広島の福井優也投手(28)が5回4安打2失点で3敗目。「投球で(攻撃の)リズムを作れなかったのは自分の責任だと思っている」と、悔しさをにじませた。

 今季ワーストとなる7四球。立ち上がりから安定感を欠いた。初回、大引、坂口の1、2番に連続四球を与えて無死一、二塁。ピンチを迎えたが、後続を断ち無失点で切り抜けた。しかし二回、三塁打と犠飛で先制点を献上。五回は安打と2四球で2死満塁とされ、西浦の右前適時打で2点目を失った。それでも「その中で最少失点に抑えられた」と崩れることはなかった。

 プロ1年目の11年8月31日(神宮)以来、ヤクルトには勝っていない。神宮球場での登板も、8試合で1勝4敗となった。

 前半戦は、調子を上げることができず、わずか1勝で出場選手登録を抹消。2軍で、自らの投球を見直した。「左打者に打たれたので、(左打者に対する)内角へのツーシームを生かすように、近づいて投げるようにした」と、対策としてプレートを踏む位置を三塁側から一塁側に変更。結果を残し、再昇格を果たした。

 迎えた夏本番。「次に向けて頑張ります」。鬼門は突破できなかったが、その視線はすでに次戦へと向けられていた。

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