中村恭が粘投 勝利投手の権利持ち降板

5回裏DeNA、2死満塁、梶谷隆幸を遊ゴロにしとめグラブを叩く広島・中村=横浜(撮影・佐々木彰尚)
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 「DeNA-広島」(29日、横浜スタジアム)

 広島の中村恭平投手(27)が、今季3度目の先発で5回2/3を投げて3安打無失点。5点のリードを守って、2013年4月28日の中日戦(マツダスタジアム)以来今季初、実に1127日ぶりプロ2勝目の権利を持って降板した。

 最大のピンチは、1点リードの五回だ。2四球で1死満塁。山口をフォークで空振り三振に斬ると、梶谷にはフルカウントから、前日に話した「どうにでもなれ精神で、思い切り腕を振っていきたい」という言葉通りに、ボール球のスライダーを打たせ、遊ゴロでピンチを脱した。制球が定まらない中で粘りの投球を見せると、直後の攻撃で打線が一気に4得点。リードを大きく広げた。

 5月15日の中日戦で今季初昇格。7回2/3を5安打3失点と粘ったが、試合は引き分けに終わった。次の登板となった22日の阪神戦(甲子園)は、2回1/3を7安打4失点で降板していた。

 この日は六回、2死から筒香に中越えに二塁打を浴びたところでヘーゲンズにバトンを託した。だが、好調DeNA打線を相手に好投。生き残りを懸けた崖っぷちの一戦で、6年目左腕が意地の粘投を見せた。

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