広島打線爆発でG3連勝&首位固め狙う

 広島は24日から巨人との3連戦を迎える。打率・275、46本塁打、247得点はいずれも両リーグ1位。セ・リーグトップタイ37打点の4番・新井貴浩内野手(39)は「少々の点差なら追いつける雰囲気がある」とナインの総意を代弁する。今季ここまで巨人には2勝6敗。セ5球団で唯一負け越している。12球団No.1の打線で3連勝し、一気に首位固めを狙う。

 シーズン序盤のカギを握る3連戦。24日からの巨人戦を翌日に控え、選手の多くは休日返上で汗を流した。今季の対戦成績は2勝6敗。セ5球団で唯一負け越している相手に、本拠地マツダで強く雪辱を狙う。対戦打率・350の鈴木が、チームの総意を代弁する。

 「巨人も強いですけど、なんとかチームの力になりたい。いまは接戦が多いですけど、最後の最後でいい流れをモノにできていると思うので。粘り強い気持ちで戦いたい」

 好調チームは2位巨人に、0・5差で首位を走る。支えるのは破壊力No.1の強力打線だ。打率・275、46本塁打、247得点は両リーグトップ。開幕から47試合で、26度の2桁安打を記録する。逆転勝ちは16回。劣勢でも勝負強さが光る。

 石井打撃コーチが重視するのは「下位打線の充実」。田中、菊池、丸の上位から、5番にエルドレッド。巨人は内海、田口の先発が予想され、左投手では鈴木、小窪と続く。クリーンアップを2つ作るイメージだ。各打者の好調を支えるのは「つなぐ意識」。その象徴が4番新井となる。

 「今、巨人に負け越しているとかは関係ない。トータルで考えれば、極端にはならないと思う。少々のビハインドならひっくり返すぞ、と。返せるんだという雰囲気がチームにはある。このまましっかり戦っていきたい」

 現在、リーグトップタイの37打点。1軍野手最年長のベテランが、好調チームに手応えを感じている。「みんながつなごうという意識。打線としての役割分担ができている。走者をかえすのが自分の仕事」。巨人戦への過剰な意識はなく「目の前の試合を一戦、一戦、取っていくだけ。その積み重ね」と続けた。

 ホームでは今季14勝8敗。地の利を生かして3カード連続の勝ち越しを狙う。「余計なことは考えない。目の前の戦いに集中する。一戦一戦、しっかり準備して臨みたい」と新井。鯉のぼりのヒモを外して天まで昇ろう。25年ぶり悲願を胸に、打倒・巨人で首位固めに入る。12球団最強打線がさらに猛威を振るう。

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