九里悔しい…熱投実らず7回4失点

 「巨人4-2広島」(5日、東京ドーム)

 感情を抑えることができなかった。広島・九里が帽子をベンチにたたきつける。額の汗をタオルでぬぐい深呼吸すると、唇をギュッとかみしめた。エース菅野と投手戦を演じながら先に失点。悔しさだけが、こみ上げた。

 0-0の六回だ。先頭・菅野の遊撃内野安打から2死三塁とされると、坂本の左前適時打で先制点を献上。続くギャレットには3ボールからの直球をバックスクリーン右に運ばれる2ランを被弾した。「1点を取られた後のホームランが良くない」。エースとの投げ合い。最少失点で切り抜けられなかった投球を猛省した。

 昨年8月以来の先発は、2本塁打を含め7回7安打4失点。初黒星が付いた。それでも六回まで気迫を前面に押し出し、相手エースと互角に渡り合った力投は、チームに新たな風を吹き込んだ。先発6番手の確立が投手陣の懸案事項。緒方監督は「テンポ、制球とも良かった。次も先発ローテで回ってもらう」と期待を寄せた。

 昨秋キャンプから「先発にこだわりがある」と言い続けてきた。次回は中6日で12日のヤクルト戦(神宮)に登板予定だ。「打たれたことを反省して、次につなげたい」と前を向いた九里。チームに白星をもたらす投球で、自らのポジションも勝ち取ってみせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス