栗原が現役続行表明!移籍してでも…

 広島・栗原健太内野手(33)が26日、マツダスタジアム内の球団事務所で、来季の去就について球団側と初めて話し合い、現役続行の意思を伝えた。右肘手術などの影響で、2シーズン連続で1軍出場がない元主砲。カープ残留を第1希望としながらも、他球団でのプレーも辞さない覚悟を口にした。

 晴れやかな表情だった。球団事務所を出た栗原は「もうダメだと思ったことはない。後半は振れるようになってきた。やるからには1軍でプレーしたい。その気持ちがなくなれば辞めます」と話した。球団幹部と来季について初めて話し合った。現役続行の強い意思を伝えた。

 決意は固い。たとえ広島を離れることになろうとも。14、15年と1軍出場がない元4番。冷淡に戦力外通告されても不思議ではない現状を理解しているからこそ、話し合いの場を設けた球団に「ありがたいことです」と感謝。「広島に残れればベストなんでしょうけれど」と、愛着を口にした。

 球団は通算153本塁打を放ち、低迷期のチームにあって4番として奮闘した栗原を、功労者として評価している。来季の処遇については慎重に検討を重ねる方針だ。

 栗原は12年に右肘の骨棘(こっきょく)除去手術を受けたが痛みが残り、打撃フォームが崩れた。12年以降は本塁打ゼロ。14年から2軍暮らしが続く。ただ、昨オフに再び右肘にメスを入れ「だいぶなじんできた」と、不安はなくなった。

 今季は2軍戦で30試合に出場し打率・132、1本塁打、2打点。出場はほぼ代打で「難しい部分はあった」と調整に苦しむ。

 それでも今年から広島市内の著名なリハビリ、トレーニング施設に通い肉体づくりに励んだ。8月22日のウエスタン・阪神戦(由宇)では代打本塁打をマーク。「ヘッドがうまく抜けた。まだこんなのも打てるんだ」と、手応えを得た。

 ファンからの声援が励みだ。「期待に応えられるよう頑張りたい」。完全復活へ、気力は衰えていない。

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