エルドV弾 直前まで3打席連続Kでも
「DeNA4-8広島」(20日、横浜)
ゆっくりと一塁へ走りだした。エルドレッドの視線の先、右翼スタンドで打球がはずんだ。「打った瞬間入ると思ったよ。一発で試合の流れを持ってこられた。任された仕事ができたね」。4-4の七回無死二塁。モスコーソの外角直球を捉えた。決勝の勝ち越し6号2ラン。主砲の役割を果たした。
五回まで3打席連続三振を喫した。五回には見逃し三振の判定に納得できず球審に迫り、あわや退場のところだった。「切り替えようと思った。(七回は)打つべき球を整理して、集中して打席に入れた」と振り返った。
打席に入る直前、新井打撃コーチの「右中間でいいという気持ちで」との助言を生かし、今季初めて右方向にアーチをかけた。緒方監督に「3三振していても、ああいう打撃があるから外せない」と言わしめた。
つかの間の“独身生活”を送っている。シンシア夫人が7月下旬に予定される第3子出産のため、2人の娘とともに帰国中。同じく夫人が離日中のシアーホルツと食事をともにすることが多い。「一人でいるよりいい。肉や魚をグリルしてるよ」と、手料理を同僚に振る舞っている。
チームとともに、調子は上向きのエルドレッド。敵地を赤く染めた鯉党に向け「いい形で2つ勝てた。明日(21日)が大事になるよ」と、3連戦3連勝を誓った。